2009 ベスト10

1.『熟女 淫らに乱れて』(鎮西尚一)@上野オークラ
2.『レボルシオン 革命の物語』(トマス・グティエレス・アレア)@横浜シネマ・ジャック&ベティ
3.『私は死んでいない』(ジャン=シャルル・フィトゥッシ)@フィルムセンター
4.『下女』(キム・ギヨン)@シネマート六本木
5.『ロケーション』(森崎東)@シネマヴェーラ渋谷
6.『三里塚 辺田部落』(小川紳介)@アテネ・フランセ文化センター
7.『愛の街角2丁目3番地』(平野勝之)@フィルムセンター
8.『炎のごとく』(加藤泰)@浅草名画座
9.『こおろぎ』(青山真治)@吉祥寺バウスシアター
10.『愛のむきだし』(園子温)@K's cinema
 新旧ごちゃまぜ。単純に今年劇場で観たもので良かった順。新作が『熟女〜』しかないのはマズい気が。2009年に劇場で観た映画の本数は新旧、長短編合わせて166本。200本は観たかった。『熟女 淫らに乱れて』は何でもない筋で何が凄いのかよく分からないがとにかく凄かった。と言うととても馬鹿っぽいが。鈴木一博さんの撮影のキレっぷりはヤバかった。『愛のむきだし』はベストテンに入れたがああいうラストにしてしまう園子温はやはり信用しきれない。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』にも心底感動したがこれが映画的感動かどうか思い入れが強すぎて謎なため選外。2009年中に観る機会を逃してしまい口惜しい作品、『サブウェイ123』『ドキュメンタリー頭脳警察』『アバター』などなど。『閉ざされた谷』『嵐の直前』『La Nuit sans étoiles』『Série noire』とジャン=クロード・ルソーを四作も観れたのは嬉しかった。この人は08〜09年の僕にとって最も重要な作家だった。2010年はルソーの他作品も観たいしDDS2010で『塵』(ハルトムート・ビトムスキー)、ジャック・ロジェ特集、コッポラ新作、オリヴェイラ新作、ジェームズ・グレイ新作が待ち望まれる。